トレーダーへの5ステップ(日本語)

お約束の「トレーダーへの5ステップ」日本語版です。

できるだけ原文に忠実にと思いましたが、日本語は難しいので(汗

最後のエピログはまだですが、5ステップは全部日本語にしてみました。

トレードを始めたばかりの方は是非読んでこれから自分の進むだろう未来を実感してみて下さい。

大切なのは自分のトレードスタイル(色んな意味で)を貫き通す事です。

先ずは「裸チャート」を数週間眺め続けるのも良いかも、です。デモは大いに活用しましょう。

では、どうぞ m(_ _)m

トレーダーへの5ステップ

第1ステップ:無意識の無能

これはトレードを始めようとする時の第一段階。あっちこっちでトレードで億万長者になった話を聞いて、金儲けできると思うわけだ。残念ながら、初めて車を運転しようとした時のようなもので、最初は簡単だと思うがなかなか難しい。値段が上がるか下がるかだけなのに — どうなってる? — やってやろうじゃないかと思う。

まぁ、初めて車の運転席に座った時のようなもので、即気がつくのは「自分は何をすればいいか分かっていない」ことだ。とにかくエントリーしまくりリスクを取りまくる。ポジション持てば相場は反転し、「しまった」と反対のエントリーをすればまた反転…そしてまた、そしてまた。

もしかしたら最初の勝ちトレードを経験するかも知れないが、これでまた悪い方向に向かう — 「なんだぁ、簡単だ」ってんで、ロット数を増やすわけだ。

負けを取り返すためにトレード毎にロットを倍加して行く。たまにうまく行くが、大抵ブチのめされ、青アザを作って帰ってくる。自分がトレードにおいては全く無能であることすら意識していない。

この段階は1・2週間続くが、相場はそんなこと関係なくいつものように流れ、次の段階に進んでいく。

第2段階:意識した無能

第2段階は、トレードをする前にすることがあることを実感して、実際いくつか宿題をしないといけない段階だ。ここでは自分がトレーダーとして無能であることに気づくことになる — 自分には、利益を出し続ける技量も理解も無い!

そこで、「手法」や大量のEブックを買い始める。世界中のWEBサイトを読み、そして「聖杯」を探し始める。この間、手法探しの流浪の民となるわけである — やり方を毎日毎日、毎週毎週ころころ変えて、機能するかどうか一つの手法を長く追求することはない。毎回新しいインジケーターと出会い、これこそ今までのトレードを変えてくれるインジケーターだと信じて恍惚となる。

Metatrader の自動売買システムにも手を出すだろう。MA、フィボナッチ、サポート・レジスタンス、ピボット、フラクタル、ダイバージェンス、DMI、ADX。これこそ今日から始まる自分の「魔法のシステム」という希望の下にありとあらゆるものを試す。最高値・最安値を狙い、自分のインジケーターでここぞと言う反転ポイントを掴もうとし、結局負けトレードになるだけじゃなくアドオンまでしてしまう。自分が正しいと確信してしまっているのだ。

利益を上げている他のトレーダーと出会うためにライブチャットルームにも行くだろう。そして、なんで自分じゃないのかを知ろうとする —山ほど質問をする。思い返せば馬鹿だなと言うような質問もする。そして、行きつく先は「またこれだけpipsを稼いだ」と言っているトレーダー連中はみんな嘘つきだ!という結論だ — 奴らはそんなに稼いでるはずが無い。だって自分はあんなに勉強したのに稼げない。自分は奴らと同じくらい知っているんだから、奴らが嘘をついているとしか考えられない。しかし、他のトレーダーのアカウントは毎日毎日増え続ける。自分のは・・・

ティーンエージャーのようになる — 稼いでいるトレーダー達は惜しげもなくアドバイスをしてくれるが、自分は頑固で自分が一番良く知っていると思っている — 助言を受け入れず、みんなが「狂ってる」と言ってもオーバートレードをする — だって、自分の方が良く知ってるから。他人が「今だ」と言うポイントでトレードしようとするだろう。うまく行かない。他人からのシグナルを買おうとする — それでもうまく行かない。

Rob Booker のようないわゆる『グル』と言われる人やチャットルームで「あんたを(大抵有料で)トレーダーにする」と約束してくれる人に近付こうとするかも知れない。それでも、そのグルがどんなにできる人でも結局自分は勝てない。なぜなら自分で吟味する時間に置き換えられる方法は無く、おまけに、まだ自分が一番知っていると思っているからだ。

この段階は長い長い間続く — 実際、他のとレーダーと話しても私の経験からもゆうに1年以上、3年近くはかかる。そして、この段階は大抵の人がもうどうしても我慢できなくなってあきらめてしまうステップである。

約60%の新米トレーダーが最初の3カ月で消えていく — 彼らはあきらめてしまうわけで、それは良いことだ — 考えて御覧なさい — もしトレードがそんなに簡単なら我々みんなが億万長者だ。そして、次の20%が1年ほど続けるが、追い込まれて危険を犯しアカウントを吹き飛ばしてしまう。

驚くべきことに、残りの20%全員が3年ほど続けていく — そして彼らは「もう大丈夫」と安堵する — が、3年経った時点で更に5〜10%がトレードを続け、そして定常的に利益を上げるようになっていく。

ところで、ここに挙げた数字は、私がでっちあげたものじゃなく実際の数字だ。が、3年経ったからそこからは平穏な航海が待っていると思っちゃぁいけない。

この経過時間については沢山の人と議論をした — 面白いことに、議論をした相手の中に3年以上トレードを続けている人はいなかった — もしもっと良く知っていると思われる方は5年以上トレードしている人を探して、本当の本当のトレーダーになるのにどれくらいかかるか訊いてみると良いだろう。そりゃぁ勿論例外はあるだろう — が、私はまだ会ったことが無い。

いづれこの段階から抜け出すことになる。たぶん、予想以上の時間と資金を費やして、2・3回リアルトレードのアカウントを無くし、多分3・4回諦め、そしてそれら全部が自分の血となり肉となる。

そしてある日 — 突然第3段階に突入する。

第3段階:Eurika Moment (これだ!)

第二段階も終わりに近づくとトレードシステムが違いを生むんじゃないことに気付き始める。実際SMA一つで他に何もなくても自分が何をしたいか分かっていてリスク管理がしっかりしてさえいれば稼げることが分かってくる。そこでトレード心理の本を読んでそこに書かれているトレーダー像を描き、そして遂にEurika Moment(「ああ、これか!!」)が訪れる。

この瞬間脳の中で新しい繋がりがおこり、マーケットでは誰一人として10秒後…いや、気にしないで…20分後に何が起こるかなんて予想できないことが理解できてしまう。

この気付きで、みんなが考える「このニュースでどうなる?」とか「あのイベントが市場に与える影響は?」なんて情報を受け取る事をやめてしまい、自分の手法を持ったトレーダーとして自立する。

自分で作り上げた自分のシステムひとつでトレードするようになり楽しくなり、そしてリスク幅も決めるようになる。

自分の研ぎ澄まされた感覚が「こりゃ行ける」と教えてくれるポジションは全部取るようになるが、うまく行かなくても、頭の中では「予測なんてできないんだから俺のせいじゃない」ことが分かっているから腹も立たない — トレードが悪い方に行けばサッサと決済してしまう。自分のシステムは機能することが分かってるから、次かその次その更に次かにはもっと分の良いチャンスが巡ってくる。

トレードシステムが悪いから負けトレードをするわけじゃない。だからトレード毎の結果は見なくなり、週毎の数字を見るようになる。

遂にトレードするって事が「自分に分のあるトレードを見分けエントリーする」たったそれだけのことだと言うことが分かった。

適切な資金管理・レベレッジ・リスク等々を学ぶ — 1年前に笑顔で同じことを教えてくれた人のことを思い返すと、今回は実によく理解できる。あの頃はまだ準備ができてなかったんだなぁ。でも今は違う。「Eureka Moment」が来て市場なんて予測できないってことが本当に腑に落ちた。

ステップ4:意識した有能

自分のトレードシステムが示す時はいつでもトレードしている。損失も利益と同じく気楽に受け入れる。勝ちトレードは、自分のシステムが損失より利益を生むことも知りながらギリギリまで引き伸ばし、負けトレードの時はアカウントに殆ど影響を与えずにすんなりと決済する。

今は日々のトレードで殆どの場合に差し引き0になっている — 100pips利益を出す週もあれば100pips損する週もあるだろう — が、ほぼ差し引き0で資金を失うことはない。今は大体正しい決定を下していることに気付いていて、チャットルームの他のトレーダーからも一目置かれている。まだ良く考えないといけないし勉強することもあるが、続ける内に損よりも利益が増えていく。

ある日には20pipsプラスで35pipsマイナス、それをマーケットにお返ししてもそれがまた手元に戻ってくることが分かっているからもう何も感じない。ある週には25pipsある週には50pipsという風に決まってpipsを積み上げていくようになる。

このステップは6週間くらい続く。

ステップ5:無意識の有能

今となっては思いのまま — 車を転がすように毎日トレードする — 全て無意識の内。オートパイロット。ある時は日に200pips利益を出すが1pips稼ぐ程にも興奮しない。

フォーラムで初心者が「行け行け〜!」と競馬で馬に声援を送るように騒いでいる。まるで昔の自分を見るようだ。

これがトレードの楽園 — 感情を抑えることを学んで、今は急激に資金を増やすトレーダーだ。

トレードチャットルームではスターになりみんな自分の言うことに耳を傾ける。みんなの質問に2年ほど前の自分を見る。アドバイスはするがみんなガキだから殆どが無駄だろう — 何人かは今自分のいる所にくるだろう — 早いのもいれば遅いのもいる — 実際何百人かは第2ステップを抜けることもないだろうが何人かは次に進むだろう。

トレードは最早面白くもない — 実際少し退屈だ — 丁度、人生で何かできるようになったり仕事にした時のようだ — 退屈になる — 仕事をしている、ただそれだけのこと。

仕舞いにはチャットルームも卒業して、何人かの人とマーケットについて話すだけになるが、だからといって影響を受けるわけでもない。

常にリスクを大きくすること無しにマーケットから最大利益を引き出すために自分の手法を使う。自分の手法は変わらない — ただ良くなる一方だ — 今は女性がよく使う「勘」が働くようになっている。

胸を張って「現在トレーダーです」と言えるが、正直誰にも言う気はない — 他の仕事と何にも変わらない。

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